内藤湖南全集等東洋史を中心に歴史関連の本約500冊　出張買取　埼玉県さいたま市中央区

先日、埼玉県さいたま市中央区にお住いのお客様からお電話でお問い合わせがありました。本が約500冊程あるという内容で、箱に入ってる本もあるので出来れば出張で来て欲しいという内容でした。当店が川口市にありますので、さいたま市中央区でこちらの量があれば出張が可能でしたのでお客様と日時を決めて担当スタッフがお伺い致しました。本は2階の奥の部屋にありました。こちらが書斎になっているようで壁一面に大きな本棚があり、そこに本が並べてありました。本は歴史関連の本が多いとのことでしたが、その中でも東洋史に関する本が多かったですね。内藤湖南全集等の全集が揃っている本もたくさんありました。本を詰めた段ボールは重いですが、テキパキと箱詰めして車に積みました。500冊程の量の本は普段から慣れている冊数ですので、あまり時間もかけずに作業が出来ましたよ。

東洋史学者　内藤湖南とは

内藤湖南（ないとうこなん1866年－1934年）は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本の東洋史学者であり中国史研究の先駆者で知られています。彼は秋田県に生まれ、早くから漢学を学びその後京都帝国大学（現・京都大学）の教授となり東洋史学の基礎を築きました。内藤は中国の歴史を独自の視点で捉え、従来の日本中心主義や漢文重視の学問体系を超え広範な資料に基づいた歴史的分析を行います。特に唐代と宋代の転換期を「中世から近世への変革期」で捉え、宋代を中国の近世の始まりと位置づけた「宋代近世説」は従来の中国史観に大きな影響を与えました。彼は単なる学問的研究にとどまらず政治的にも日本の東洋政策に影響を与える言論活動を行い、日中関係に関する深い洞察を示します。内藤の研究は彼自身の優れた漢詩や書道といった文化的才能とともに、東洋史学における新たな学問的地平を切り開き後世の東洋史研究に大きな影響を与え続けています。

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