CDは、データの保存や音楽の再生に幅広く用いられており、ほとんどの人が目にしたことがあると思います。
しかし、特に若者世代だと、CDにはいくつか種類が存在し、それぞれ異なる特性を持っているということを知らない人も意外と多いものです。
そこで、今回はCDの主な種類と用途などについてご紹介致します。
そもそもCDとは
CD(コンパクトディスク)は、1982年に登場したデジタルデータストレージのメディアです。
音楽用として広く普及し、データの保存・移動手段としても多くのユーザーに利用されています。CDの直径は12センチメートルで、一般的なものだと700MBのデータを保存することができます。
デジタル化が進む現代において、音楽界では配信が種類になってきているのに伴い、売上高が減少してきていますが、未だ安定した保存媒体として需要が高い物になっています。
CDの歴史
CD(コンパクトディスク)の歴史は、1982年に始まります。最初は音楽再生専用のメディアとして、フィリップスとソニーの共同プロジェクトによって開発されました。
1990年代には、CDのデータ書き込みが可能な「CD-R」の登場により、家庭や企業でのデータ保存に利用されるようになりました。
その後、再利用できる「CD-RW」も登場し、さらに利便性が向上しました。
主なCDの種類
CDの種類には、主に以下の3つが挙げられます。
CD-ROM
CD-ROMは、主にデータの保存と配布に用いられる、読み取り専用のディスクです。一般的な音楽CDと同じ形状をしており、直径12cmの円盤状のディスクにデータが保存されています。
ROMの「Read-Only」とは、ユーザーがデータを書き込むことはできても、書き込むことができないという意味です。このため、CD-ROMに保存されたデータは変更や上書きができません。
CD-ROMの最大の特徴は、保存容量が多いことです。通常の音楽CDと同等の約700MB分の容量を保存できるため、幅広い用途に利用できます。
CD-R
CD-Rは、一度だけデータを書き込むことができるディスクで、一度書き込むとそのデータを変更することができないという特徴があります。音楽や文書、画像など、さまざまなデータを保存するのに最適です。
CD-Rは様々なデバイスで再生できるため、一般的には音楽CDとして広く普及しています。また、低コストで大容量のデータを保存できるため、個人や中小企業のデータバックアップ用のディスクとしても重宝されています。CD-Rはデータの整理や長期保管に最適な選択肢と言えるでしょう。
CD-RW
CD-RWは、再書き込みが可能で、データを複数回書き込み・消去することができるディスクのことです。特殊な化学物質を使用して作られているため、これが可能となっています。
CD-RWは、CD-Rよりも耐久性が高く、繰り返しデータを追加したり、修正したりする用途に適しています。
ただし、一般の音楽CDと比較すると、CD-RWは音質が劣る場合があるため、音楽の再生目的での使用には不向きだという特徴もあります。
用途別CDの選び方
CD-ROM、CD-R、CD-RWにはそれぞれ特徴や長所・短所があるため、用途によって使い分けるのがおすすめです。
以下に、用途別に適したCDの種類をご紹介します。
データを保存するのに適したCD
データ保存に適しているのは、主にCD-RとCD-RWです。
CD-Rは、一度データを書き込むとその内容を変更できないため、繰り返し使用する予定がない場合に最適です。
一方、CD-RWは複数回データを書き換えることができるので、繰り返し使用したいときに向いています。
音楽CDに適したCD
音楽CDには、CD-Rが適しています。CD-Rは一度書き込むと内容は変更できない代わりに、音質が高く、長期間安定して保存できるというメリットがあります。
写真やビデオの保存に適したCD
写真やビデオのデータを保存する際には、CD-RとCD-RWが適しています。
写真データは比較的小さく、通常のCD-R一本でも数百枚から数千枚の画像を保存できますので、長期間の保存したい場合ならCD-Rが適しています。
まとめ
CD(コンパクトディスク)は、1982年に開発され、主にCD-R、CD-ROM、CD-RWの3つの種類があります。
CD-R、CD-ROM、CD-RWにはそれぞれに特徴があるため、音楽再生用ならCD-R、データ保存用ならCD-RやCD-RWといったように、用途に応じて使い分けることがベストです。
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