DVDの寿命はおよそどのくらいなのかご存じですか?
思い出の映画やアニメなどのDVDを集めている方の中には、出来るだけ長く持ってほしいと思う方も多いでしょう。
今回は、DVDのおおよその寿命について、長く保存するためにはどうしたらいいのかについてご紹介致します。
DVDの寿命はどれくらい?
DVDの寿命は、結論からいうと「不明」です。
財団法人デジタルコンテンツ協会が発表した、「長期保存のための光ディスク媒体の開発に関するフィージビリティスタディ報告書」では、DVDの種類ごとにおおよその寿命が示されています。
その報告書に書かれているDVDの寿命は以下のとおりです。
DVD-R
温度25度、湿度80%の環境下で保存した場合:15~178年
温度30度、湿度80%の環境下で保存した場合:9~74年
DVD-RW
温度25度、湿度80%の環境下で保存した場合:45~4万9000年
温度30度、湿度80%の環境下で保存した場合:21~1万1000年
DVD-RAM
温度25度、湿度80%の環境下で保存した場合:データなし
温度30度、湿度80%の環境下で保存した場合:134~250年
この調査結果によると、適切な環境下で保管すると100年以上持つ場合も考えられるようですが、実際は物理的な傷など何かしらのダメージによって劣化し、30年未満で使えなくなってしまうことが多いです。
DVDが劣化する原因とできる対策
DVDは、データを保存するために光ディスク技術を使用しています。ディスクには、データを記録するための「層」があり、これらの層は反射材や基板、保護層などで構成されています。
データは通常、反射層(アルミニウムや金など)に記録され、レーザーで読み取られる仕組みですが、この反射層や基板、保護層が劣化すると、データの読み取りができなくなってしまい、結果として使用ができなくなります。
DVDの劣化は様々な原因で起こるため、以下で主な原因とその対策方法をご紹介します。
紫外線による劣化
DVDは紫外線(UV光線)に弱く、破損する可能性があります。紫外線は、素材の化学反応を起こしたり、ディスクの表面が変色したり、反射層が変色したりすることがあります。
紫外線を遮るCDやDVD専用の収納ケースに入れ、暗所で保管することで、劣化を防ぐことができます。
物理的な傷
DVDはプラスチック製のディスクであるため、表面に物理的な傷がつきやすいです。特に、表面に細かい傷がつくと、レーザーが正しく反射せず、データの読み取りができなくなる原因になります。
DVDを触る際は、読み取りを行う部分は出来るだけ触らないように気をつけましょう。
温度・湿度の変動
DVDは温度や湿度の変動に弱いという特性があります。高温や湿度が高い環境下に長時間置かれると、ディスクが変形したり、データ層が劣化することがあります。
夏場は、車内や窓際など、直射日光が当たる場所に放置することは避けましょう。また、洗濯物を干す部屋などの湿気の多い場所では保管しないようにしましょう。
なお、DVDの理想的な保管温度は15度から25度、湿度は40%から60%が推奨されています。
まとめ
DVDの寿命は、厳密には判明しておらず、調査データによっては100年以上持つという結果も示されています。しかし、実際には使用していく中で物理的な傷や保管環境、取扱い方法などの複合的な原因で、寿命は30年程度だといわれています。
DVDの寿命を長持ちさせるには、劣化する原因を知り、それに対する対策を徹底することが重要です。
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