古書買取の注意点とは？避けたい失敗例なども合わせてご紹介

古書を売る時には、古本を売る時とは異なる注意点があるのをご存じでしょうか？

実際、古書はものによって、本の買取の中でもかなり特殊なジャンルになりますので、適切な方法で売らないと適正価格で買ってもらえない可能性もあります。

今回は、古書買取の際の注意点や避けたい失敗例などについて詳しくご紹介します。

そもそも古書とは？

「古書」という言葉になじみがある方は、一般的にはあまりいないかと思います。

古書とは、古い本という意味に加えて、「現在では絶版になっていて市場に流通していない本」、「新刊として購入ができない本」という意味があります。

戦前よりも昔の、ISBNコードがない時代の本や江戸時代の書物などがこれに該当し、私たちのような古本屋や資料館、図書館などでは、古書は資料や書物といった立ち位置で扱われる場合が多いです。

それ故に、現存数が少なく入手が困難、コレクターの間での需要が多く市場価値が高くなりやすい等の理由から、売ると高い値段で買い取ってもらえることが期待できます。

古書と古本の違い

「古書」と「古本」という言葉は、一般的に同じ意味で使われることもありますが、厳密には異なる意味合いを持っています。まず、古書は前述のとおり、絶版していて市場に流通していない本という意味で使われている言葉になります。

一方、古本は基本的に「誰かに一度誰かが購入したことのある本」のことを指します。そのため、いわゆる「中古の本」という意味で、古書とは違い、現在でも新刊を入手できる本のことも含んでいます。

また、古本屋、資料館、図書館などでは、戦後以降の比較的新しい時代の本という意味でつかわれることが多いです。

古書を売る際の注意点

古書は流通数が限られているが故に、かなり高い値段で取引されることもあります。そのため、売却する際には慎重に行動をすることをおすすめします。

以下で、古書を売る際に避けたい失敗例と注意点についてご紹介します。

古書買取で避けたい失敗例

相場を知らずに売ってしまう
古書を売る際に一番避けたい失敗例は、古書の市場価格を把握しないままに、近場の古本買取業者に買い取りを依頼することです。

古書の買い取りは、古本買取業者の専門的知識が必要なジャンルになります。そのため、一般的な古本しか取り扱っていない業者が査定をすると、その価値を正しく判断できないことも充分に考えられます。

本来ならば高額で買い取ってもらえるような古書を、安く買いたたかれてしまわないためにも、このポイントにはよく注意しておきましょう。

事前に売りたい古書が高い値段が付くようなものなのかを把握するためには、オークションサイトやフリマアプリ等で検索してみるのも一つの手です。

保存状態の良し悪しが査定に影響を与える

古書を査定する際、保存状態の良し悪しは非常に重要な要素です。古書はその名の通り、長い年月を経た本であり、劣化していることも充分に考えられます。

かなり希少性が高いような古書であれば、劣化がある程度激しい状態であっても買い取ってもらえることもありますが、状態が良ければその分査定金額も上がるため、可能な限り保管状態には注意しておきたいものです。

古書を保管しておく際には、最低限直射日光が当たらない場所かつ高温多湿な環境に置いておくようなことは控えましょう。

古書買取は買取業者選びが重要

古書は古本買取業者の間では、査定が難しいジャンルの本になります。そのため、売却する際には以下のポイントを意識して、慎重に業者選びを行うようにしましょう。

古書買取が得意な買取業者に依頼する
古書を売る際には、古書買取が得意な業者に査定を依頼しましょう。

古書は一般的な書籍とは異なり、年代や状態、稀少性などによってその価値が大きく変わるため、専門知識を持った業者に査定してもらうことが重要です。

また、専門知識が豊富な古本買取業者は古書の市場動向を熟知していますので、売りたい古書がどのくらいの市場価値があるのかを踏まえた上で、適正な査定をしてもらうことが期待できます。

対応・説明が丁寧な業者に依頼する
古書を売る際には、査定の際に売りたい古書の価値や市場での需要について丁寧かつ詳しく説明してくれる買取業者を選ぶようにしましょう。

そういった業者を探す際には、インターネットで古書買取が得意な古本買取業者を検索するのがおすすめです。また、併せて口コミサイトなどを利用して古本買取業者の評判や実際に利用した人のレビューを参考にするようにしましょう。

まとめ

古書は、現存数が少なく希少性が高い物が多いため、古本買取業者に買い取りを依頼すると、高い値段をつけてくれることが期待できます。

しかし、その価値を正しく理解していない業者に依頼をしてしまうと、安い値段で売ることにもなりかねないため、注意が必要です。

古書を売る際には、古書に買い取りが得意な買取業者を探したり、古書の保存状態に気を配るなどして、少しでも高い値段で買い取ってもらえるように工夫しましょう。